中国はどこまで時計の針を戻すのか。

 私の知っている国では、第二次世界大戦後の1948年に旧約聖書に記された約束の地を根拠に約2000年時計の針を戻してユダヤ人の国、イスラエルを建国し、そこに住む異教徒(パレスチナ人)を追い出した。
 まあ、イスラエルの建国は当時の複雑な国際政治の結果ではあるが、建国の根拠は旧約聖書であったと学校で先生から聞いた。
 さて、尖閣列島の領有権を主張する中国は、どこまで時計の針を戻そうというのだろうか。極端な話、歴史をさかのぼれば琉球王国薩摩藩と清国の二重支配に苦しんでいた。この時の尖閣列島琉球王国の領土であったか、清国の領土であったかは申し訳ありませんが不勉強で判りません。
 もっとさかのぼれば、日本自体が中国の属国であった。小学校で習ったか中学校で習ったか忘れたけど『漢委奴国王印(かんのわのなのこくおういん)』の意味は『奴国は漢の属国』という事である。時計の針を約2000年ほど戻すだけで、日本は中国の一部になってしまうのです。
 まあしかし、2000年前の中国はおおらかであったと思う。大航海時代のヨーロッパ列強など、世界中を航海し、行く先々で自国の国旗を掲げて『この島を国王に捧げる』と言っただけで自国の領土としてしまったのだから乱暴極まりなく、島民はそれこそ『聞いてないよ~』と叫んだ事であろう。