映画に見る名セリフ。

 今日は終戦の日だから何か書かないと。そうだ『映画に見る名セリフ』にしよう。ランボーベトナム戦争の後遺症映画と言えるだろう。最近テレビで放送された4作目ではランボーが『年寄りが戦争を始め、若者が血を流す。』と簡潔に戦争を言い切っている。
 チャップリンの『独裁者』は反戦映画と受け取られてるけど、最後に独裁者と入れ替わってしまったチャップリンがアンナに語りかける長いセリフ。私は、感動よりも背筋が寒くなる。侵略者という奴は、最初は優しい物腰で近づくのが当たり前なのだ。
 『お前達は今日から俺達の奴隷だ。言う事を聞かなければ皆殺しにする。』と言う正直な侵略者はいない。そういうやり方をする者には征服者という別の名が似合う。
 ジェイムスディーンの映画『エデンの東』では父親が第一次世界大戦義勇兵を募るシーンがある。『誰それは非協力的だ』などと文句を言うのに、自分の長男が恋に敗れた捨て鉢気分から志願兵になると、ひどく落胆する。
 み~んな、みんな映画の中の事でフィクションなのだが、その根底には必ず事実の裏打ちがある。誰が言ったか知らないが『年寄りが戦争を始め、若者が血を流す。』もその通りだし、日本が東南アジアに侵攻した時も『ヨーロッパの植民地からの開放』などと言ったし、隣の息子に召集令状が来た時は国旗を打ち振りバンザイを叫んで送り出しても、我が子の召集令状には呪いの言葉を吐く。それが真実なのだ。