私は武器が大好きです。

 武器は自分を守ってくれます。自分や家族を守るためには絶対に必要です。いま欲しいのは散弾銃です。銃身が短くて接近戦に有利な、出来ればライフルスラッグ弾も撃てるタイプの銃がいい。
 ただ、武器の最大の欠点は相手に奪われてしまうと私を守ってくれない事です。それはナイフであっても、銃であっても同じです。武器という道具の哀しさ。武器はそれを持つ人を守るのです。
(だから武器は人格者が持つべきです)
 私は人格者だから武器を持っても大丈夫と思っています。でも、私は武器を持った事がありません。武器を持ったら自分がどう変わるか自分でも判りません。
 私は深く思慮する人間です。武器を持っても軽率な行動はしません。でも、大勢の人に『撃て、撃て。』と言われた時には引き金を引いてしまうかもしれません。
 私は筋力が落ちてきています。銃の奪い合いになった時、絶対に奪われないという自信がありません。だから銃を撃ちたい味方が私の銃を奪おうとした時、撃たせたくない思いから味方を撃つかもしれません。
 それをきっかけに、私は変わってしまうでしょう。味方を撃った罪から目をそらさせる唯一の方法は、敵を撃つ事です。その時、私の銃は敵から味方を守るためにも、味方から自分を守るのにも大活躍します。