2010-02-25から1日間の記事一覧

2幕3場(中央に佳子が寝ている枕元の上手に勝蔵、下手に看護婦。)

(佳子は勝蔵の方を向く) 佳子:あなた、ありがとう。 勝蔵:な、なんだいきなり。 佳子:昔は、私をこんな体にしたあなたを恨んでいました。 勝蔵:そうだろうな。俺は今もすまないと思っている。 佳子:いえ、それは昔の事。今は恨みの気持ちは薄らぎまし…

2幕4場(ここは佳子の一人芝居となります)

勝蔵と看護婦の肉体関係を言い出したのは佳子自身であったが、実際に2人の睦言や看護婦のアクメの叫びを聞くのは耐えがたい辛さであった。 耳を閉ざし、心を閉ざし、歯を食いしばり呻きながらその辛さに耐えていた佳子であったが、ある時から看護婦の叫び声…