緑色のシンビジュウムも咲いた。
開花ホルモンをネットで調べたら花を咲かせるフロリゲンという名前は出ていたが、隣の花を咲かせるホルモンとかフェロモンについては書かれていない。だけど、私は昔から桜がどうして一斉に咲くのか不思議でならなかった。
花には花の開花を同調させる何かを出している気がする。そうでなければ数百ｍもの街路樹が桜のトンネルを作る事などできないと思っている。今回のシンビジュウムの開花で、私はさらにそう考える様になってしまった。
女房にそんな事を話したら『 私、女子高だったでしょう。友達が急に大人びたら皆が一斉に色気づいちゃった。私は取り残されたけど。』と言った。それは違うだろうと言いたかったが、女房は妙に反論しづらい珍回答を返してよこすので困ってしまう。
私のそんな戸惑いなど知らぬげに、女房は『お前達よく咲いたね～。』と緑色のシンビジュウムに語りかけて大喜びしている。そう言いながらも、昨日買ってきた満開の桃色のシンビジュウムの方もニヤニヤしながら眺めている。
お値段以上の安物買いが得意な女房だが、いつも値段の下がるのを待っている姿は花屋から見ればハイエナの様なもんだ。シンビジュウム１鉢５００円（緑色と桃色で〆て１０００円）。赤のシクラメン１鉢５００円。ガーデンシクラメン５個で５００円。ビオラ５個で５００円。冬越しできずに枯れてしまったが、紫紺野ボタン１本５００円。夏越しできなかったヘーベも１鉢５００円だった。
