庭にガマ蛙が凍えていた。

 今年は庭のアジサイが病気になり、周りに植えたミニバラやゼラニュウムにまで被害が及んでしまった。仕方なくヤブ蚊の少なくなった秋にすべてを抜き取り、土の天地替えと同時に石灰をすき込んだ。
 すると先日、土の軟らかいのを知ってか知らずか、ガマ蛙が冬眠に来た。だが、時期が遅かったみたいで土に潜る前に力尽きてしまい、土の窪みで動けなくなっていた。女房が『死んでいるのかどうか判らないけど、動かない』と言うので、私が穴を掘って落ち葉で包む様にガマ蛙を入れて土をかぶせてやった。
 来年の春、ガマ蛙は土の中から出てくるのか、それとも春に植える草花の肥料になるのか。出来れば無事にこの冬を越してほしいと思う。
 そうすれば、来年の春はガマ蛙が恩返しにくるかもしれない。あるいは、来年の冬には冬眠待ちのガマ蛙が並んでいて『旦那。埋めてくれ。』とか『オイ。順番守れよ。』などとひしめき合うのかもしれない。
(アッ。写真を撮っておけばよかった。)