東日本大震災から6年経った。

  2011年3月11日の政府は民主党で、首相は菅直人だった。そして、様々な災害対策案が打ち出されたが、野党の自民党は難癖をつけて審議を遅らせた。
  そんな妨害にあい、震災対応が遅れた民主党は支持率を下げ、翌年2012年11月16日には野田首相自民党安倍晋三との党首討論で電撃的に解散を表明した。
 
  そして、自民党が政権を握ったのである。しかし、6年経った現在の復興状況はどうだろうか。私的には、国による復興などほとんど進んでいないと言い切れる。
  高齢者の多い東北では、まず被災者を定着させなければ復興などありえないのだ。なぜなら、歳をとれば借金もしにくくなり復興への意欲など急激にしぼんでしまうからだ。自民党政府はこれを読み違えたのだ。
  さらには、2020年のオリンピックで世界に東北の復興を見てもらうと言ってオリンピックを招致したが、それは国民の目を震災からそらす事と、東北復興のための労働力を東京に奪ったにすぎない失政である。
 
  だがしかし、そんな自民党が今も失政のリカバリーもせずに政権の座についている。さらに安倍首相は総裁任期を3期9年と1、5倍にも伸ばして党内独裁体制を確立した。
  とにかく、安倍首相は森友学園の籠池校長以上に聴衆の目線を外すのが上手い。本当に恥ずべき人物だと私は思う。