目論見(もくろみ)と企み(たくらみ)

  最近は金利が低く、定期預金の金利ですら昔の普通預金以下になってしまった。(安倍首相のバカ~!!)
  思わず『お金の増えない今の銀行はまるで金庫みたいだ』と窓口の女性に言ったら「投資信託はいかがですか」と言って目論見書なるものを見せてくれた。
  説明を聞いても、内容が(風が吹けば桶屋が儲かる)的でピンとこなかった。それよりも私は目論見書の目論見に目から心まで引っかかってしまった。
  頭の中では(目論見=たくらみ)と連想が広がり、何か(投資信託=悪い事)の様なイメージが膨らんでしまった。
 
  帰宅して目論見を辞書で調べたら、家の辞書では(たくらみ)とか(くわだて)とか(はかりごと)と書かれていて、心はますますモヤモヤしてしまった。
  あまり良いイメージのない言葉を何で銀行の様な堅い企業が使うのだとネットでも調べてみたら、目論見は囲碁で目を読む事から出た言葉と書かれていた。私はア~そうか、本来的には悪い意味じゃあないんだと納得できた。
 
  現代は目論見もたくらみも同列で使われているが、目論見は良い意味に使い、たくらみは悪い意味に使うべきなんだと思った。
  まあ現代は『破廉恥(はれんち)』が『明るいスケベ』的な意味で使われるから、言葉の意味が時代で変化して行くのは仕方がないけど。初めて目論見書と書かれたコピーを見せられた時には、頭の上にビックリマークとハテナマークがたくさん生えてしまった。
  まあ、私のイメージとしては( もくろみ > たくらみ > くわだて )と悪さが増加していく様な感じがして、良い意味は全然ない雰囲気のする言葉であった。