無洗米と普通のお米の炊き比べ。

  去年の今頃、盛夏対策としてスポーツドリンク半ダースと水半ダースを買った。スポーツドリンクは途中で足りなくなったが、水の方は手付かずで1年保管のままになってしまった。
  お金を出して買ったとはいえ、ただの水は今も飲む気になれないので、無洗米を食べてみようと思った。
 
  初めて無洗米を買い、ペットボトルのなんとか水を入れたら、私が研いでいるよりも水が白く濁り、思わず無洗米を研ぎたい衝動がわいたが、そこを我慢してそのまま炊いた。
  アレ~、ぬか臭くないしいつもと変わらない食感だ。これなら半ダースのなんとか水も使い切れるし、そうやって使うなら今年も新しいなんとか水を買ってもよいと思った。
 
  そして(普通のコメを研がずに炊いたらどうなるんだろう)という悪い考えが出てきてしまった。女房は嫌がったが、不味ければ私が全部食べるという条件で炊いてしまった。
  ウ~ム、やはり無洗米よりは香りが悪い。とはいえ、食べられないほどの違和感もない。食べる途中でふりかけをかけたら、ふりかけの香りで米の違和感は感じなくなってしまった。
  私達がさらに歳をとり、味覚も嗅覚も衰え、日常生活も面倒くさくなったら、普通の米を研がずに炊いても平気で食ってしまうと感じた実験であった。
 
  まあ、非常時の炊き出しにゆかりなどを混ぜて握り飯にしたら、多分ほとんどの人は研がずに炊いた米とは気づかないだろう。空き腹に不味いものなしである。