映画の続編はハズレが多い!?。

  私のブログによく来てくださるトリップ様が11月2日に、映画『マッドマックス…怒りのデスロード 』の事を書いておられました。
  私もマッドマックスは嫌いではありません。DVDも1から3まで持っています。ストーリーという点では、女房子供を守れなかった男の切なさのある第1作が良いと思います。2作目以降は、特に書かなくてもいいんじゃあないでしょうか。
  別の視点でマッドマックス見ると、漫画北斗の拳のシンクロです。マッドマックスを下案とした北斗の拳は大成功をおさめましたが、ケンシロウのコスチュームだけでなく、漫画の意匠のあちこちにマッドマックスが出ています。
 
  映画界では『続編は駄作』というジンクスがあります。まあ、スターウォーズやバックトゥザフューチャーの様に、初めから1作で収まらない作品は別として、思いもよらずに単発作品がヒットした時に、2匹目のどじょうを狙って作った続編はジンクス通りになる事が多い様です。
  馬鹿っぽさの中にも説得力のあったショートサーキットも2作目は駄作でした。映画の出来不出来は辻つまの合った説得力です。そういう意味では、ティムバートン監督の作品は、最初に『これは架空のお話だよ』と言い切ってから独自の世界観を紡いでいくので好きな監督です。
 
  スターウォーズほどではありませんが、ターミネーターも多くの続編が作られた映画です。私はレーザーディスクで1と2を持っています。1作目は見知らぬ男女が夫婦になる映画だと思います。2作目は男が父親になっていく映画だと思います。
  1作目は、理由も判らずに命を狙われる女性と、彼女を助けようとする未来から来た男性。女性からすればわけもわからずに命を狙われる恐怖の中で、敵とも味方とも判らぬ男と協力するうちに、かけがえのない人になっていく。私はこれこそ夫婦の原点だと考えます。
  そして2作目は、ロボットであるターミネーターが子供を守るうちに父親になり、父親として成長していく。ターミネーターは2作目の方が良いと思える数少ない成功例ではないでしょうか。
 
  女性は生理的に母親になりますが、男性は理性的に父親になっていくのです。恥ずかしながら理性の乏しい私は父親になるのに時間がかかりました。だから、マッドマックスの1作目とターミネーターの2作目には思い入れがあります。