家の建て替えはゴキの引越し。

  『向こう3軒、両隣』は昔から仲良くお付き合いをしなければならないご近所さんです。ご近所は、それこそ夫婦喧嘩や夜の営みの声まで聞こえるかもしれないのですから、大切にしないといけません。
  隣接する家と不仲になってしまうと、ストレスは溜まるし、何気ない隣家の行動までが嫌がらせに感じたりして、果ては警察を呼ぶ騒動にまでなる事があります。
 
  今のところ、うちの周囲ではそんな事にならずにすごしていますが『向こう3軒、両隣』のさらにお隣で家を建替える事となり、旧家屋の取り壊しが済んだら、我が家にゴキブリが増えた気がします。
  中には網戸に飛んできてぶつかる奴もいました。そうだった!!、ゴキブリは昆虫だからその気になれば飛んで移動もできるのだと改めて感じました。どうも這いずり回る印象の方が強くて飛ぶのを忘れていました。
 
  なぜ飛んでくるほどにゴキブリが増えたのか考えて出た結論は、建替えのために家を壊したので、住みかを無くしたゴキブリどもが新天地を求めて移動してきたのではないかとの考えでした。
  もし、うちで建て替えを考える時には、ご近所の事を考えて壊す前に害虫駆除をしようと思います。でも、今の私には建て替えるお金も時間もないし、子供にその事を話しておいても、自分の利益にならない事にお金は出さないでしょう。
 
  そういえば昔、人のために役立つ発明ではあったが売れなかった商品がありました。それはタイヤの外側に付ける円盤で、デコボコ道路の多かった時代にタイヤがはねる泥水をタイヤの外側の円盤で飛び散らさないという、他人に役立つ発明でした。
  ところが、他人の役に立っても自動車の所有者には何のメリットもなく、金銭負担だけをする商品であったため普及はしませんでした。私もそうですが、人間とは基本的に他人のためにお金を出さない生き物だと思います。