組織の法則。

組織は意に反する意見を排斥する。
組織は内部規律を優先する。
組織は肥大化すると腐敗する。
組織は一部を切り捨てても生き残ろうとする。
組織は自らを守る時に最大の効率を発揮る。
 
 2012年10月5日のブログ『なぜ宗教はこれほどまでに広まったか』に、宗教は地獄極楽という観念を持ち込み、人間の心を操作したと書いた。
http://blogs.yahoo.co.jp/kuranosuke_taira/30245860.html
 
 私は宗教の地獄極楽という脅しが大嫌いだが、全体的に悪いものだとも思っていない。私が宗教を非難するのは、反論を許さない集団であるというところにある。
 宗教は人間の生き方の理想を求めるものだが、組織化されると、そこには組織の法則に伴う根源的な悪さが発生する。
 
 組織は常に階層構造をとり、特に宗教では情報が上部から下部に多く流れ、物流は下部から上部にかけて多く流れる。
 組織における根源的悪さとは、流れの中に利を見つける人間の悪さに他ならない。情報の流れにあっては情報に私見を含ませた曲解であり、物流にあっては中間搾取である。
 
 組織が安定化すればするほど情報や物流の操作は巧妙になり、宗教の本意を忘れた行為が行われる。また、宗教法人というものは法律でも優遇されていて、宗教組織の実態がブラックボックスなのも私には気がかりである。