茶漬け?酒漬け!(企業は人を作る)

 高度成長時代には兵隊経験者が組織を引っ張って『企業戦士』という言葉も生まれた。その後も『モーレツ社員』などという言葉が生まれたが、その頃には兵隊経験者の多くはリタイアしていた。
 
 そうなると企業は組織を引っ張る人材を育てなければならない。私もそんな社員研修で身延の宿坊に2泊3日の研修に行かされた事がある。まあ、人生訓や耐久走などを取り混ぜたものであった。(現在はもっと厳しい研修もあるらしいけど)
 そして2日の研修が終わり、明日は帰るだけとの安心感から2晩止められていた酒も許され、おかずをツマミに飲み、空き徳利が増えた。
 意地汚い私は徳利に残った酒を集めてご飯の上にかけて、酒茶漬け(鮭茶漬けの誤変換ではありません)でしめて食事を終えた。翌日は解散の前に会社の偉い人の講話があり、名指しこそされなかったが、ひどくこき下ろされてしまった。
 
 そのおかげで、ツマミのない時の酒の飲み方の悪習は止まったが、会社の研修は私の身につかなかった。