連休後半のお出かけは『九品仏』

 昨日は女房に以前からせがまれていた『九品仏』に行きました。
 人間は生前の行いにより上品上生から下品下生まで9通りの末期をむかえる。ゆえに、仏法に従って生き、よき成仏をせよとの教えを具象化し、3棟のお堂にあわせて九体の阿弥陀像をお祭りしたのが『九品仏』である。
 
 女房は東京にありながら寺領の植栽を考えて、広さと静寂さを感じさせる浄真寺に感激していた。周囲を山に囲まれた京都では低い植栽により山を借景として広さを演出するが、『九品仏』では高く育つイチョウを寺の境界に植え、低い視線をさえぎるためにモミジをその間に植えている。
 楼門から9体の仏をまつる3棟のお堂も、本堂も立派な造りである。それゆえであろうか、テレビ朝日の『若大将のゆうゆう散歩』のロケが行われていた。多分、今週末か来週には放送されるのではないだろうか。
 しかし大変なものである。週5日放送のためには1日で数箇所はロケしないと間に合わないだろうから、芸能人という生き方も辛いものがある。
 
 『九品仏』の後は二子玉川に行き、多摩川河畔で弁当を食べ、駅周辺のショッピング街を見て歩いた。本当に見て歩くだけの女房の後ろをついて歩くだけの私は、もし女房がコケでもしたら『アネサン。大丈夫ですかい』と駆け寄るシーンを想像していた。
 連休前半の『谷根千』と後半の『九品仏』だけど、一番女房が燃えたのは、たとえ買わずともショッピングだったのではないだろうかと思えてしまう。