菅退陣を問う愚かなマスコミ。

 マスコミ関係者は頭の切れる人材だらけだが、哀しい事に人間は経験で学ぶから頭は良くても愚かなマスコミ関係者が多い。昨日(4/12)午後6時から、東日本大震災1ヶ月後の首相会見があった。その中で菅首相の退陣について質問した愚かな記者がいた。
 3月29日に『両天秤の国会落語』を書いたが、首相に退陣の質問をした記者の腹もこれと同じだ。退陣しなければ『能無し総理』と書くし、退陣すれば『無責任総理』と書くだろう。
 その質問はセンセーショナルに騒ぎ立てたい愚かなマスコミ根性を露呈したに過ぎない。本当に頭でしか考えられないどうしようもない無経験で愚かな記者だと思う。
 『火中の栗を拾う』という言葉があるが、いま菅首相は何を持っているのだろうか。火中の栗ならぬ、泥だらけの日本を持っているのだ。雲古も混じっている泥だらけの日本を放り出しても、誰がそれを受け取るだろうか。小汚いおもちゃは子供だって受け取らない。
 私は退陣質問した記者に問いたい『じゃあ、君がやってみるか。』と。汚れ仕事をやりたくない記者は百万言の詭弁を弄して逃げるのは必定だ。それは、上に立った事も無く、人を動かした事も無い者の愚かしさである。
 菅首相は、まず泥を落とし、雑巾で汚れを拭い、手に持っても相手の手が汚れない様にしない限り、今の日本を他人にゆだねてはならないし、汚れたままの日本は誰も受け取りたくない。泥を拭うその雑巾こそが菅首相の今の役目なのだ。
 そのためには、今後の復興計画を立て、予算をつけ、サミットに出席して福島第一原発の事故を国際的に詫び、援助を申し出た国や義援金を寄せた国に特使を送ったりして感謝の意を示さなければならない。
 菅の退陣はそれからでよい。それでも文句のある様な口先人間には『自分でやってみな。雑巾になってみな。それだけの勇気がお前にあるか。』と言ってやる。