私の倦怠期?。

 私が『これでは結婚生活を続けられない』と思ったのは新婚早々でした。私はサラリーマン。女房は自営業の家事手伝いをしていた娘。魚屋、八百屋、豆腐屋。夜の商売でない限り自営業は朝が早いものです。
 新婚旅行から帰って新妻の初の手料理にはビックリしました。料理の腕ではなく、早朝4時に『朝ごはんができました』と起こされたのです。朝寝坊はサラリーマンの至福の時間なのに、朝4時に叩き起こされては悪夢か罰ゲームです。
 いくら『もう少し朝飯を遅くしてくれよ』と頼んでも、20数年間の習慣は数ケ月で直るわけもなく、目覚まし時計が無くても3時から4時の間には目が覚めるのです。勤めの日にも、休みの日にも朝4時頃に起こされては『もう無理かも』と思いました。
 勿論、朝早いだけに夜も早く、夜9時には起きている事ができません。残業で遅くなったりすると、起きてはいますが寝ぼけ状態です。真っ直ぐ歩けないで壁にぶつかったり、元栓を開けずにガスを点けようとするので寝かせてやるしかありませんでした。
 それが直ったのは妊娠出産てからです。赤ん坊は自分勝手な自分時間で寝たり起きたりしますから、授乳の寝不足で早朝に起きる事はなくなりました。
 子供の授乳期を過ぎてやっと私の家族の時間が出来上がり、朝4時に起こされる事はなくなりました。でも、これって倦怠期でしょうか?。単なる生活ペースの行き違い!。ですよね。だとしたら、私に倦怠期はありませんでした!!。