衆参ねじれ現象楽観論。

 最大の利点は民主党の独走を許さない政治体制と言う事だ。衆参両院で与党多数となれば、多数与党の思惑で政治を進める事が出来るから、国会での審議や論争など無意味になってしまう。
 よ~く考えてみると、衆参ねじれ現象は1党独裁を許さない事であり、本当に良い法律しか成立しないと言う事である。思い返せば、小泉の時代は民意がどうあろうと様々な法が制定され、その後の内閣は小泉の矛盾を修正する事に忙殺されてきた気がする。
 今ここで、参院が『良識の府』であった事を思い出し、党利党略に偏る事のない政治を見せる時だろう。意外と私達も『参院良識の府』であった事を忘れていたのではないだろうか。衆院の国会議員には25歳から立候補できるが、参院は30歳である事も衆参両院の果たすべき役割の違いによるものだ。
 私達も政党にこだわる事なく、良識のある立候補者を選ぶべきだ。そうでなければ2院制は有名無実となり、参院不要論や1院制の声に押されて独裁政治に突っ走りやすい政治体制の下で苦しむ事になるかもしれない。