真実と事実の違い。

私の使っている電子辞書(小学館・国語大辞典)によると。
 『真実』とは、
1、うそでないこと。偽りでないさま。ほんとう。
2、仏語。仮でないこと。永久にかわらない絶対究極のまことのもの。

 『事実』とは、
1、実際にあった事柄。現実にある事柄。真実のこと。哲学では、特に、必然的にあることや、単に可能としてあることと区別していう。
2、特に、法律で、一定の法律効果の変更や消滅を生ずる原因となる事物の関係をいう。また、民事・刑事の訴訟において、法律適用の前提となる事件の内容の実体関係。

 私は女房に、俺はお前に一生『好きだ』『愛している』と言い続ける。一生騙し続ければ『それがお前にとっての真実だ』と言いました。すると女房は『嫌いな人にはお世辞を言えないのも事実ね』と応えました。
 別の例では、芥川龍之介の『藪の中』
 黒澤明監督は芥川龍之介の『羅生門』を撮りましたが、内容は『藪の中』です。
 中野裕之監督は『TAJOMARU』(藪の中の悪役)を小栗旬主演で撮りました。すでに、皆様の中には映画をご覧になった方もおいでと思います。(私は観てないので原作との差が判りません・ごめんなさい)
 勿論、小説で『藪の中』をお読みになった方もおられるでしょう。
 『真実』とは何で『事実』とは何でしょう。 ?(-_-)?