気まずい雰囲気。

 勤めていた頃に、会議の中で『ディスクロージャー』という言葉が使われたが、私にはその意味が判らなかった。まあ、仲の良い男だったので、後から『ディスクロージャーて、なに?』と聞いたら、気まずい沈黙が流れた。すると相手がクククと笑い「実は俺もよく知らない」と笑った。
(後で調べたら dis+close が元の言葉だった ・・・ 彼の気遣いに感謝)
 私は語学が苦手だ。本を読むのは好きだが国語は嫌いだったし、ローマ字は覚えたが英語は大嫌いだった。国語の嫌いなわけは漢字を覚えなければならない事。英語の嫌いなわけは単語をスペルで覚えなければならない事。
 それでも漢字は偏と旁から構成され、偏が意味で、旁が音と聞いてからほんの少し漢字が好きになった。その先生は『同』という漢字で、偏が変わると『胴』や『洞』など表す意味が変わると説明してくれた。私は言葉とはそういうものなのだと妙に納得してしまった。
 英語でも同じ様な事があった。中2の時、先生が「What is teacher」と私に聞いた。私は散々考えた末『Teacher is teaching machine』と答えて笑われた。実は(teacher)が(teach)に(er)が付いて人を表す(teacher)だった事をきれいに忘れていた。
 そしてパソコン時代になり、サーバーに入ろうとした時にパスワードを入れても蹴られてしまう。『アドミニストレーター(administrator)』は人間だから最後は(er)だろうと思っていた。何で(or)なんだ?。何でだ~!!。