立ちゴケしない車体のサイズとは?

  個人的な意見ですが、やはり体に合ったシート高という事だと思います。具体的には、シートに座っていられなくて立ち上がった状態になっても、膝が真っ直ぐに伸びて両足の踵が完全に地面に着くのが一番立ちゴケしにくいと思います。
 
  息子のXJR1300では、両足を目いっぱい伸ばしても、片方の足の踵は地面に着きませんでした。停車したら、尻をずらして片足の踵を地面に着けると、反対の足は宙ぶらりんになって短足がバレるから、ステップに乗せておきました。
  そして、やはりコケました。また、キャブ式でしたから、起こすまでにガソリンのシミが路面に広がりました。周囲に火気があったらと想像しただけでXJR1300には乗らない方がよいと考えました。
 
  それならと、ベッタリと両足の着けるマイバイクを物色して、ハーレーは買えないからアメリカンタイプの国産バイクCTX700を買いました。
  足着きは、シートに座ったままでも膝が曲がっていて、両足の踵が地面に着きます。これなら立ゴケとはオサラバできると思いました。
  ですが結果は残念。右側に4回立ゴケしました。私の右足の裏の中央より少し前方に痛点があったのです。多分、痛風の後遺症だと思いますが、あるいは子供の時に物置の屋根から飛び降りて、錆釘を踏み抜いた痕かもしれません。
 
  とにかく、足裏の痛点に小石などが当たると、靴底を介しても痛みを感じて瞬間的に筋肉の力が抜けるのです。瞬間的ならリカバリーできるだろうと思われるかもしれませんが、膝が曲がっていると、倒れ始めたバイクの重量を支える事ができません。
  そしていま、私は思っています。膝が真っ直ぐに伸びた状態で両足の踵がピッタリと地面に着くのが一番立ちゴケしにくいのではないだろうか。そんな風に考えています。
  多分、ホンダの400Xあたりがいいのかもしれませんが、いまさらね~。そろそろバイクから足を洗う歳ですからね~。(宝くじでも当たれば別だけど・笑)
 
  それから、よく倒しそうになるのが車体をバックさせる時です。車体を前進させる時には、腰を燃料タンクにそわせて車体の安定をはかりますが、バックだと腰がタンクから離れてしまう事があります。
  すると、車体が不安定になった時に体を沿わせるのが一瞬遅れるので、車体の傾きが増えて力を多く出さなければなりません。必然的に歯を噛み合わせる事になります。
  歯は物を噛み砕くだけではなく、こんな時にも必要なんですね。徳川幕府の剣道師範の柳生だれとかは、晩年には入れ歯を使っていたとか。やはり奥歯を強く噛み合わせていたんでしょう。(職業病だな!これは!!)